くらしに寄り添う 日本のこころ

慶事や法事、日本の四季に応じて掛軸を飾ってみませんか?日本文化において大切な行事には、その主役に対する想いが込められており、子ども・孫へと代々受け継がれていきます。また、四季のある日本だからこそ、家の中でも美しく豊かな日本の自然を身近に感じましょう。

掛軸の
種類

慶事掛

祝い事の席には欠かす事の出来ない掛軸です。迎春用、長寿祝い、結納など用途に合わせて様々な種類がございます。

舞鶴
ご夫婦の健康長寿を願い、貴家の更なる飛躍発展を願って新春や賀寿など慶祝の席に最適です。
旭日静波
あらゆる生命を育む偉大なる象徴。旭日が昇るのは当たり前のこととされていますが、その有難さを改めて認識することが大切です。希望あふれる新年に一歩踏み出すという意味合いがあります。
三福之図
「一富士」「二鷹」「三茄子」初夢に見ると縁起が良いとされめでたい掛軸です。
高砂
熊手で縁起の良い松の葉をかき集め、箒で家の厄を振り払う。共に白髪になるまで仲睦まじい理想の夫婦像を描いた高砂掛軸は婚礼・結納の際に掛けます。

佛事掛

お盆、お彼岸、法要など仏事の席には欠かす事の出来ない掛軸です。宗派に合わせて様々な種類がございます。

名号
ご先祖様、ご本尊に感謝と供養のお気持ちを伝えます。
十三佛
初七日から三十三回忌まで十三回の追善供養の掛軸です。
佛間額
仏壇の上に必ず掛けられるご本尊を唱える言葉です。

日常掛

季節を気にせずに掛けていただける掛軸です。初めての掛軸に最適です。

山水
元来、家の中の澱みを流すために描かれた風景画です。一般的に「家」は人の和、「人」は長寿、「橋・船」は家人の世渡りが上手くいく事を願います。その他、縁起の良い要素も数多く描かれています。
四季花
春夏秋冬の花々が描かれ、画だからこそ共演できる華やかな世界が楽しめます。「人付き合いが円満に進むように」との願いが込められています。
牡丹
牡丹は「王華」「富貴花」と呼ばれ最高位の花とされており、掛軸では「上客をもてなす花」という意味があります。このことから牡丹の季節は初夏ですが、季節を問わず掛けることができます。
天照皇大神(御神号)
御神号とは太陽を象徴する神様といわれた天照皇大神のお名前が書かれている掛軸です。天照皇大神がいつも自分の家族を守ってくださることへの感謝の現れです。「幸せな生活を送り笑顔ある家庭を築く」という願いが込められています。

季節掛

季節の花や鳥など四季折々の色彩で描かれた掛軸です。日常掛の一種ですが、より一層季節を感じることができます。

春(桜)
日本人に馴染み深い、日本を代表する花。春の訪れとともに一斉に咲き誇る桜の掛軸は家の中もとっても華やかになる画題です。
夏(川蝉)
夏の代表的な鳥カワセミ。狙った獲物を必ずしとめることから、大願成就に通じるといわれています。
秋(紅葉)
緑から黄色そして晩秋には鮮やかな赤色に色づき、季節と共に多くの人々を魅了している楓。一度は散りますが春になると必ず芽吹くことから「再生」を意味します。
冬(南天)
音が「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、厄除けとして鬼門または裏鬼門に植えられていました。南天はお正月の生け花や門松に用いられるなど、お祝いには欠かせない縁起物として好まれています。

節句掛

お子様の健康と成長を願う掛軸です。お子様やお孫様が誕生したご家庭へのお祝いとしても喜ばれます。

立雛
男雛と女雛のように将来の幸せを願って掛けられます。
天神様
菅原道真公は「学問の神」「書道の神」「詩文の神」などとして崇められ卓越した才能にあやかれるように願いを込めて掛けられます。
登竜門
立身出世の象徴です。縁起ものとして日常掛としてもポピュラーな画題です。

縁起物
図柄

掛軸には想いや願いの意味合いが込められた縁起の良い図柄が豊富にあります。

不苦労と書き『苦労知らず』といわれ苦難を除き幸福を招く吉鳥です。また目先の利く鳥ともいわれ『学業成就』や首が大きく回ることから金廻りが良くなるといわれ『商売繁盛』の守り神として大切にされています。
六瓢
音がむびょう「無病」に通じることから無病息災といわれています。また、瓢箪の形から気を貯める道具としても使われ財運をもたらすとされています。つるが伸び実が鈴なりになる様子から開運招福・子孫繁栄の象徴ともされています。
赤富士
言わずと知れた日本一の山「富士山」古来より霊峰として崇められ、名前の由来でもある「不死」不老長寿の伝説が多く存在しています。中でも赤富士は年に一度見られるかどうかといわれる事から見ることが出来ると縁起が良いとされています。この事から『開運』『金運上昇』と信じられています。
正面向きの虎は「八方にらみ」といわれ厄除けの意味があり、更に「一日に千里は知って千里帰る」ことから交通安全・地の神ともいわれています。子虎に愛情を注ぐ虎は親子の絆の象徴でもあります。

かけ方

①巻緒(まきお)をほどき、風袋(ふうたい)を下に真っ直ぐ垂らします。
②掛軸の軸先中央付近を持ち、反対の手で矢筈(やはず)を持ち、掛緒(かけお)に引っ掛けます。
③飾る場所の金具に掛緒を掛け矢筈をぬきます。
④両手で軸先を持ってやさしく下ろしていきます。
⑤少し離れた場所から掛軸の高さや左右のバランスを見ます。
◆高さ調整には自在(じざい)で補ってください。
◆必要に応じて風鎮をかけます。

しまい方
保存方法

掛軸のしまい方

◆柔らかい羽ぼうきで軽くほこりを払います。矢筈を右側に立てかけ軸先を持って上の一文字の所まで巻き上げてから掛けた時と逆の要領で矢筈で釘からはずします。
◆風帯を折り目通りにたたみ軸をやや柔かめに巻き、掛緒を図の要領で巻いて柔かい紙に包み軸箱に収納します。

掛軸の保存

ずっと出さないで大切にしまっているとカビが発生してしまうことがあります。晴天の日を選んで時々虫干しをし、軸箱もかるく陰干しをして乾いた布でふいて掛軸を収納しましょう。ナフタリンや樟脳はシミの原因となりますので専用の防虫香を利用して下さい。水やカビのシミは放置するととれなくなります。また折れシワなども修理・仕立直しが必要となりますのでご注意ください。

表 装
額 装

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