赤ちゃんが産まれて初めて迎える初正月に魔よけ、厄払いの縁起物として男の子には破魔弓を、女の子には羽子板を贈ってお祝いします。
羽子板は平安・室町時代に宮中の遊具として古くからあったものです。貞亨、元禄の頃(1684〜1703年)には公卿、大名、旗本などの間で女の子の正月を祝う贈り物にされたといいます。
江戸後期になると、歌舞伎役者の似顔絵を精巧、豪華な押絵(金襴緞子や友禅など布の中に綿を入れてふっくらとした質感を表現した)で作ったものが流行し庶民の間にも広まりました。
羽子板で突く羽根の黒くて堅い玉は「むくろじ」という大木の種です。漢字で「無患子」と書き、「子どもが患わ無い」という意味が込められています。
また、羽子板の羽根がトンボに似ていることから(トンボは蚊を食べる益虫)、子どもの病気の原因となる蚊に刺されないようにという、女の子のお守りともいえるものです。
こうした昔からの伝承によって、羽子板を飾る風習には諸々の邪気をはね(羽根)のけて女の子が健やかに育つようにとの願いが込められています。
黒檀
本竹
弓矢は元来、邪気(じゃき)を払う特別な力があると考えられ、年占いに神社などで古くから用いられていました。また、宮中では正月17日に弓を射る儀式があり、破魔弓の始まりはこれを模倣して的を射る遊戯からとされています。その的を「はま」と呼び、破魔弓はこの「はま」に漢字を当てはめたものです。
鎌倉時代には現在の形の破魔弓が生まれ、武家や町人の間で男の子の初正月の祝いに飾るようになり、それが全国に伝わりました。
こうした昔からの伝承によって、破魔弓を飾る風習には弓矢が四方の魔を追い払い、男の子が健やかに育つようにとの願いが込められています。
12月の中旬頃からでよいでしょう。遅くとも年内にはすませます。翌年の小正月(14〜16日)まで飾るのが一般的ですが、近年では魔よけの意味を込めて、一年中飾られる家庭が多くなりました。
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